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コロナワクチンにスパイク遺伝子を含むDNAの混入?

2023.0416 曇り



note.com
より
コロナワクチン接種者の体内で数ヶ月以上の期間、スパイクタンパクが血中を循環する事が報告されています。なぜこれほど長い間スパイクタンパクが体内に残るのか? 体内でスパイクタンパクの生産が続いているのではないか? また、シュードウリジン化RNAが安定であるとしても、何ヶ月以上も安定に存在し得るのか? 数多くの疑問が浮かんできます。


厚生労働省は「新型コロナワクチンQ&A」において以下のように記しています。

mRNA (メッセンジャーRNA) ワクチンで注射するmRNAは、数分から数日といった時間の経過とともに分解されていきます。また、mRNAは、人の遺伝情報 (DNA) に組みこまれるものではありません。身体の中で、人の遺伝情報 (DNA) からmRNAがつくられる仕組みがありますが、情報の流れは一方通行で、逆にmRNAからはDNAはつくられません。こうしたことから、mRNAを注射することで、その情報が長期に残ったり、精子卵子の遺伝情報に取り込まれることはないと考えられています。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0008.html

この短い文章の中にも既にいくつもの誤りが見られます。ワクチンで作られるmRNAは、シュードウリジンのためにRNA分解経路に対して耐性であり、実際に胚中心内で少なくとも2ヶ月もの間残っている事が確認されています。逆転写の仕組みはmRNAをDNAに変換できますし、ヒトのゲノム内にもレトロポゾン由来の逆転写酵素が存在します。

コロナウイルスのゲノムはRNAであり、RNAワクチンの遺伝情報もRNAです。ヒトのゲノムはDNAなので、ヒトゲノムにスパイクタンパクの遺伝子が取り込まれるためには、その遺伝情報がDNAである必要があります。私のブログでもRNAワクチンの逆転写については何度か取り上げてきました。しかし、コロナワクチンにスパイクタンパクDNAが含まれている場合には、ゲノムへの取り込みに逆転写すら必要条件ではなくなるのです。

アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソンのコロナワクチンはアデノウイルスベクターによるDNAワクチンです。アデノウイルスベクター遺伝子治療などにも応用されていますが、ゲノムに取り込まれる事もありますや。おそらくDNAワクチン接種者の中にはワクチンのDNAをゲノムに取り込み、恒久的にスパイクタンパク遺伝子を発現している人が既に存在しているでしょう。例えば、生まれつき欠損している遺伝子の機能を「補う」ために行われる遺伝子治療の場合には、その遺伝子がゲノムに取り込まれたとしても問題は限定的です。しかし、スパイクタンパクのような毒性の高い遺伝子では話は違ってきます。

ファイザー、モデルナのRNAワクチンに含まれるRNAは、その鋳型となるDNAから転写して作られたものです。転写の鋳型となったDNAがRNAワクチンに混入しているのではないかという疑惑が現在持たれています。発端はMedicinal Genomics社のKevin Mckernan博士のブログ上での報告です。博士は二価コロナワクチンをディープシークエンシングした結果、ワクチンの中にプラスミドDNAの混入を発見しました。

Mckernan博士の当初の目的は、RNAコロナワクチンの遺伝子品質のチェックでした。RNAワクチンには細胞内免疫系を回避するために1メチルシュードウリジンが使われています。そして、ワクチン内のRNAは鋳型DNAからRNAを転写して作られています。1メチルシュードウリジンはこの転写の際にRNAに取り込まれますが、その際にエラーが起こりやすいのです (転写エラー率は4000ヌクレオチドあたり1エラー)。ファイザーやモデルナのRNAワクチンのサイズは約4000ヌクレオチドですので、つまり、合成されたほとんどのワクチンRNA分子にエラーがあってもおかしくないという事になります。エラー率はスパイクタンパクの品質管理において重要な情報です。そして、シュードウリジンがタンパクへの翻訳に与える影響は未知数です。転写と翻訳のエラー率を考えると、RNAワクチンから多様な異常スパイクタンパクが作られる可能性が否定できません。こうした異常スパイクタンパクの中には自己免疫疾患やプリオン病の原因となるものも含まれるかもしれません。

この実験はそうしたエラーを検定する事が当初の目的だったのですが、ディープシークエンシングの過程で想定していなかったものが出てきました。ワクチンRNA合成の元となったプラスミドDNAの混入です。プラスミドは、染色体とは独立して複製することができる染色体外DNA分子です。人工的に作られたプラスミドは遺伝子クローニングに利用できるため、生命科学遺伝子工学の分野では広く応用されています。

DNAを動物細胞内へ導入する手法はトランスフェクションと呼ばれます。細胞への導入法も様々ですが、脂質粒子 (リポソーム) を用いたリポフェクション法も汎用される方法です。この手法は脂質ナノ粒子によるRNAワクチンの細胞への導入と似ています。本来、もしたとえDNAが細胞内に導入され、核へ侵入したとしても、必ずしもそのDNAがゲノムに組み込まれるわけではありません。そのため、ゲノムへの組み込み率を上げるための手段としてはウイルスベクター (レンチウイルスベクターやレトロウイルスベクターなど) や、トランスポゾンベクターなどがあり、また最近ではCRISPRを用いたゲノム編集もよく使われます。しかし、そうした新しい技術を用いなくともDNAを細胞に導入すると、効率は低くなりますが、ゲノムにも取り込まれるのです。そうした方法は古典的な技術ではあるのですが、今でも汎用されています。「トランスジェニック」とは外来遺伝子の導入を意味する専門用語です。例えば、外来遺伝子をゲノムに組み込んだマウスはトランスジェニックマウスと呼ばれます。もしコロナワクチンにDNAが含まれるならば、ワクチンを接種しているだけのはずがDNAを人体にトランスフェクションしてしまった事になります。つまり、このDNAが人間のゲノムに組み込まれた場合、まさにトランスジェニック人間になるのです。

博士はコロナワクチンRNAの配列をディープシークエンシングする手法を使いました。この技術はRNA seq (アール・エヌ・エー・セク) と呼ばれます。この技術ではまずはRNAを逆転写してDNAにしてから配列を決定します。理由は、RNAのままで配列を決定したり、増幅したりするのが難しいからです。このように分子生物学の実験手法でRNA塩基配列を解析したり、遺伝子を増幅したりする場合、まずはRNAをDNAに変換する必要があります。例えば、コロナウイルス感染のPCR検査でも、コロナウイルスRNAゲノムを逆転写してからPCR増幅をかけています。コロナの遺伝子が検出された場合、実際にはRNAから増幅されたものとDNAから増幅されたものは通常区別されません。RNA seqの実験でも、元から存在したDNAを分解していない場合、DNAも一緒に配列を決定してしまうのです。今回、DNAの混入はそうした過程で見つかりました。

RNA seqの結果から、混入したDNAの量はRNA量の1/3000と見積もられました 。しかし、これはもともとはRNAの配列を決めるための実験ですので、基本的にはDNAの検出に最適な条件でなされたものではありませんでした。そのため、DNAに焦点を当ててさらに再解析がなされ、複数の方法で混入したDNAの定量化と解析がなされました。定量PCR電気泳動大腸菌への導入、DNAに集中してのディープシークエンシングなどです。

また、博士がモデルナのコロナワクチンの2つの異なるロットを解析したところ、モデルナの二価ワクチンには、2種類の発現ベクターが含まれていました。混入しているプラスミドベクターの配列は汎用されているあるプラスミドと99.8%同一の配列を含んでいました。

EMAは、1 mg RNA当たりの二重鎖DNA汚染の限界を330 ng未満に設定しています。これは、mRNA3030分子あたりおよそ1つの割合になります。この基準がどのように設定されたのかは不明です。そもそも「どの量以下のDNAならゲノムに取り込まれない」などの基準は存在しないからです。しかしながら、DNAに焦点を絞って解析した結果、汚染レベルは当初の見積もりよりも100倍高く、各ワクチンの核酸の20-35%が発現ベクターでした (DNAの混入量は8.19~11.3 ng/ulで、mRNAは23-55ng/ul)。これは、EMAの制限値である330 ng/mg RNAを数桁超えており、1回のワクチン接種で数兆個のDNA分子が投与される事を意味します。


途中、etc、リスク・考察も含む内容、略

コロナワクチンにスパイク遺伝子を含むDNAの混入があるのならば、それは大スキャンダルです。コロナワクチンが危険な理由の1つは、その成分の全てが公開されてはおらず、実際には何が入っているか分からないという点にもあります。コロナワクチンの毒性がスパイクタンパクのみで全て説明できるとも限らないという事です。

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