tujibee’s めも

無農薬無施肥の植物と健康と食 &疑問、日々のことのメモ

実生の柑橘系の発芽

2023.0723 晴れ

バケツの残菜堆肥化土から生えていた

柑橘系の実生苗、
庭がもしゃもしゃで昨日気づき、既に本葉も。

室内の小鉢と比べると、10リットルバケツのこちらは、やはり大きい。


柑橘系、幾つかのメモ

参照:葉と枝による樹木検索図鑑、図30
葉と枝による樹木検索図鑑-図30
写真は切り取り、↑はもっと詳しいです。
ありがとうございます

ユズ

①分布等:関東地方以西に広く栽培。中國原産の常緑低木。幹は直立し、高さ3~5mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-単きょ歯-側脈は葉縁に達しないか不明瞭-
きょ歯は葉身の全体にある-常緑性(図30)。
③葉は互生し、葉身は 長さ 6~9cm、幅 約4.5cmの卵状長楕円形。葉柄には長さ1.4~2cm、幅0.4~0.9cmの広い翼がある。葉先は狭く突き出て先端はやや凹み、基部は円形。主脈を中軸として表に浅く反る。葉縁にはでこぼこした浅い波状きょ歯がある。葉脈は8~9対。
④葉はやや薄い革質。表面は濃緑色、裏面は黄味を帯びた淡緑色で、両面とも無毛。葉の内部に油点が点在し、ちぎると強い芳香がある。若い枝は緑色無毛で、幹とともに棘があり、葉の基部からは小さい棘がでる。
⑤花期は4~5月。枝先に、直径約2.6cmで白色の5弁花を1個つける。果実はミカン状果。直径6~7cmの凸凹の多い偏球形で、10~翌2月に鮮黄色に熟す。
⑥名前の由来:「柚子」の意で、中国名の「柚(ユウ)」に由来するなど、諸説がある。

夏ミカン

①分布等:暖地で果樹として栽培。日本の在来種の常緑低木。江戸時代中期に黒潮に乗って山口県長門市に漂着した種子から育てたものとされており、主に山口県で栽培されている。高さ3~5mになり、多数の品種がある。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-単きょ歯-側脈は葉縁に達しないか不明瞭-
きょ歯は葉身の全体にある-常緑性(図30)
③葉は互生し、葉身は 長さ9~11cm、幅 4~7cm の披針状楕円形。葉柄は1~1.5cm。葉先は鈍く尖りやや凹むが、凹まない葉も混じる。基部は広い楔形。葉縁は低い波状のきょ歯がある。主脈は両面に隆起し、側脈は裏面のみ隆起する。
④葉は革質でやや厚く、表面は濃緑色で無数の油点がある。裏面は黄味を帯びた淡緑色で油点は濃い緑色の点として見える。両面とも無毛。葉柄には狭い逆三角形状の翼がある。若い枝は緑色で稜があり、葉腋から小さい棘がでるが、出ないものもある。
⑤花期は5~6月。枝先または葉腋に1個付けるが、時に総状花序をだし6~7個の花を付ける。花は直径約3cmの白色の5弁花で、花弁はへら状で厚く、舟形に内側に巻く。雄しべは約30本。果実はミカン状果。直径約11cmの扁球形で、晩秋に黄色に熟し、翌年の春~夏に収穫する。(熟すのは晩秋であるが、春先までは酸味が強くて生食できなかった。明治時代に初夏になると酸味が減じることが分かり、以降、夏に味わえる貴重な柑橘類として広く栽培されるようになった。)
外皮は厚くて凸凹が多く、果肉は酸味が強い。
⑥類似種:<アマナツミカン>(甘夏蜜柑)は、昭和初期に大分県で本種の枝替わり種として発見され、ナツミカンに比べて酸味が抜けるのが早く糖度が高いことから、山口県以外では「アマナツ」への切り替えが進んでいる。このため、現在ではナツミカンといえばアマナツミカンを指すことが多い。
⑦名前の由来:「夏蜜柑」の意で、秋に熟すが、翌年の春から夏に生食できるため。

ハナユズ

①分布等:関東地方以西に広く栽培。原産地は不詳。日本原産との説もある常緑低木。幹は直立し、高さ1~1.5mになる。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-単きょ歯-側脈は葉縁に達しないか不明瞭-
きょ歯は葉身の全体にある-常緑性(図30)。
③葉は互生し、葉身は 長さ 6~12cm、幅 3~.5cmの長楕状披針形。葉柄は長さ1~2cmで、狭い逆三角形または線状の翼がある。葉先は鈍く尖りや凹む。基部は広い楔形~円形。葉縁全縁で波状にになる。主脈は両面に隆起し、側脈は裏面のみ隆起する。
④葉はやや薄い革質で、主脈を中心にやや内側に折れる。表面は淡緑色、裏面は黄味を帯びた淡緑色で、両面とも無毛。葉の内部に油点が点在し、ちぎると強い芳香がある。若い枝は緑色無毛で、葉の基部からは0.5~1cmの小さい棘がでるが、出ない品種もある。
⑤花期は5月ごろ。葉腋から1個、または頂生し、白色の5弁の花をつける。花冠は直径3~3.5cmで平開する。果実はミカン状果。直径4~6cmで、ユズより凸凹が多い偏球形で、果頂部はややでっぱりがあり、10~翌2月に鮮黄色に熟す。
⑥類似種:本種は、名前の通り花の香り楽しむもので、類似種の「ユズ」(通称「ホンユズ」)に比べて、実が小ぶりであり、香りもやや弱いので、料理の付け合わせとして使用されたり、ユズの代用として使用されている。「ユズ」より、樹高が低く、しかも、早くから実を付けること、自家結実性があることから、家庭で植えるには適している。
⑥名前の由来:「花柚」の意で、「ホンユズ」より花の香りがよく、本種の花を吸物などに浮かべて香を楽しんだことから。「ハナユズ」も同じ。「イッサイユズ」は「一才ユズ」の意で、本種が「ホンユズ」に比べて結実が早く 植栽して 1年 で果実が生り始めることから。

ネーブル

①分布等:暖地に果樹として栽培。原産地はインドのアッサム地方、ポルトガルアメリカなど諸説がある常緑小高木。高さ8~10mになる。オレンジ類はスイートオレンジ、サワーオレンジ、マンダリンオレンジに大別され、通常、単にオレンジというと、スイートオレンジで、流通量の多いネーブルオレンジバレンシアオレンジを指すことが多い。本解説はネーブルオレンジを使用した。
②分類:広葉樹(直立性)-単葉-不分裂葉-互生-きょ歯あり-単きょ歯-側脈は葉縁に達しないか不明瞭-
きょ歯は葉身の全体にある-常緑性(図30)
③葉は互生し、葉身は 長さ6~8cm、幅 3~5cm の楕円形。葉柄は0.5~1.5cm。葉先は鈍く尖りわずかに凹む。基部は広い楔形。葉縁には低い波状のきょ歯がある。主脈は両面に隆起し、側脈は裏面のみに隆起する。
④葉は革質で、表面は濃緑色で光沢があり、裏面は黄味を帯びた淡緑色で無数の小さい油点(陽にかざし拡大すると見える)がある。両面とも無毛。葉柄には幅 0.1~0.5cmの逆三角形状の狭い翼がある。若い枝は緑色で稜があり、葉腋から小さい棘が出る。
⑤花期は5月。枝先または葉腋に1個の花をつける。花は白色の5弁花で、花弁はへら状で厚い。果実はミカン状果。球形で、11~12月に濃橙色に熟す。果実には種がなく、果頂部に「へそ」と呼ばれる凹みがあるのが特徴。甘味が多く、香りが豊かで、内袋もやわらか、しかも種がないため、生食に適している。
⑥類似種:同じオレンジで「バレンシアオレンジ」との違いは、へそと種の有無である。
⑦名前由来:英語で「へそ」を意味する「navel」から。