2022.0111 雨
雨のせいか寒さは昨日から和らいでいる様子
も、昨日から曇りと雨で干せず
ムクナマメの煮豆
大小35.1gのムクナマメは、煮ると
120cc瓶に目一杯でした。
那須「ムクナ豆」ファームさんのHPに
[1粒(約1g)に含まれる L-DOPAは40mgほどもあるため、
大量に食べるとドーパミンが出すぎて精神の異常や下痢などを起こすことがあります。
1日3回、1回に3粒程度が食べる目安です。ご自身の体調に合わせて適量をお決めください。]
とすると、35gは一日に9g取れるとして4日分弱かもですが、
tujibee.hatenablog.jp
にもメモしましたが、
調理操作により L-DOPAは除去されます。
ムクナ豆に含まれる L-DOPA は,一度に多量に摂取す ると下痢や吐き気を引き起こすことや,トリプシンイン ヒビターなどの消化酵素阻害物質も多く含まれることが 指摘されているそう。
L-DOPAはムクナマメ乾燥種子中に 3-9%と多く含有する。
通常ヒトにおける L-DOPA の許容量は約1.5 g/day といわれ、ムクナマメを一般的な食材として利用とする場合には調理操作により L-DOPA を除去する必要があるようです。
ムクナマメ(ハッショウマメ)中のL-DOPA量は
煎り豆では豆の90~45%、
浸漬豆では65~30%、
茹で豆では38~20%、
豆粉の水晒しでは13%以下、
生餡の水晒しでは5%以下
となり調理法により豆のL-DOPA量を制御できる。
中間値をとって計算すると
乾燥豆9g中のLドーパを5%さらに煮豆にする事の29% として
9×0.05×0.29=0.1305
一日9gのムクナマメ煮豆で0.1305g
Lドーパは約0.13g取れる事となるり、
L-DOPA の許容量は約1.5 g/day ならば、
煮豆にすると、乾燥豆で90g/day程食べられる?
まぁうちの貴重な生産量では、Lドーパを有効利用的にみるなら、
煎り豆にして粉にするのが一番。
他
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ci.nii.ac.jp
最適調理条件(90℃ 3~4時間の浸漬後に40分間茹でる)におけるムクナ属マメの成分変化と,煎り豆,水さらし豆粉と餡のL-DOPA量を測定した。皮剥き茹で豆は炭水化物,タンパク質,カルシウムや不溶性食物繊維が皮剥き豆の80%以上と高い割合で残存し,一方,L-DOPAは残存率が皮剥き豆の30%以下と最も低かった。皮付き煎り豆の適度な焙煎条件は170℃20~30分間あるいは190℃ 10~20分間であり,その時のL-DOPA量は皮剥き豆の45~67%であった。全豆粉のL-DOPA 量は水晒し7回で,生餡のL-DOPA量は水晒し3回でほぼ0になった。このように様々な調理条件と豆のL-DOPA量の関係を数量的に把握したことによりL-DOPAのコントロールが可能となったことを明らかにした。
ムクナ豆の効能・効果
除草剤の代替品としての利用
haムクナは、根や葉、茎、さやからL-ドーパを放出し、その他感作用によって地中や周囲の微生物や昆虫、雑草を排除するので自然循環型農業の除草剤として利用できます。
ムクナに含まれるL-ドーパは、広葉の雑草の生育を阻害しますがトウモロコシやソルガムなどのイネ科植物は阻害しません。その利用例としては、中米やブラジルでのトウモロコシとムクナの混植があり、化学肥料や農薬などを使用せずに継続的に高い収穫を維持しています。
土壌保全や肥料としての利用
地面に這わせる形で栽培すると地表を覆いつくすので、大雨による土壌の流出を防ぎ、強い直射日光による表土の乾燥防止になります。また、地中に漉き込まれたムクナは分解速度が速く根は地中の窒素を固定する作用があり、また、L-ドーパは土壌中では速やかに分解されて後作に悪影響を及ぼさないので緑肥としても効果的です。これは中南米ではすでに実用化されて効果も実証されています。
将来の食糧危機の救世主
ムクナはその収穫量の多さや栽培地を選ばないことまたその豊かな栄養素から将来の食 糧危機の救世主として期待されます。
適度な雨と気温さえあれば痩せた土地でも栽培可能なムクナは、近代農業が成立しにく い過酷な条件の貧困な農村地帯でも他の植物には期待できない食糧の供給源となります。
その栄養素は、エネルギー、炭水化物、タンパク質、脂質、各種ミネラルがあり、他の 豆類と同等かそれ以上の食糧として大いに期待できます。
パーキンソン病に効果があります。
パーキンソン病は、神経伝達物質であるドーパミンの生成量が減少するために脳からの指令が筋肉に十分に届かず運動機能に障害が発生する病気です。ドーパミンの生成量が減少する理由は、脳の中でドーパミンを作る黒質細胞が減少するためですが、ドーパミンの原材料であるL-ドーパを補うことでその生成量を補充することが可能です。その薬がL-ドーパ製剤です。
ムクナ豆にはL-ドーパが天然成分として含まれているため、これを食べることによってL-ドーパを補給することが出来るのでパーキンソン病の特効薬のL-ドーパ製剤の代替物として利用することができます。
このような利用方法が古代インドのアーユルベーダ医療ではすでに実践されていたということは驚きです。
瀬川病の女性が今は薬を必要としていません。
発症する原因は違いますが、瀬川病もパーキンソン病と同様に脳内のドーパミンが不足することにより体が動かなくなる病気です。
この特効薬もL-ドーパ製剤ですが、副作用があるのと長期間の使用で効果が薄れてくることがあるために使用をためらう人がいます。
ある女性の例では、胃腸を刺激する激しい副作用がいやで薬の使用をやめていたために車いす生活を余儀なくされていました。しかし、あるTV番組でムクナ豆にL-ドーパが多く含まれることを知り八方手を尽くしてムクナ豆を探し当ててこれを利用するようになりました。当時は食べ方も分らないために半年間試行錯誤を重ねて、一番体にあう食べ方を開発しました。この方法でムクナ豆を根気よく食べ続けて症状が改善し、車いす生活を脱して普通の生活を送れるようになった例があります。
この女性の場合は、ムクナ豆の利用を始めて以来十数年、毎日45g程度のムクナ豆の粉末を食べていてまったく通常の生活をしています。
うつ症状にはジワジワ効果が表れてきます。
ドーパミンが減少するパーキンソン病の患者さんに限らずストレスを貯めやすい人は、やる気が出ない、元気がないなどうつ症状に悩む場合が多々あります。
ムクナ豆は脳がドーパミンを生成するための原料を補給することが出来るので、これを食べ続けることでうつ症状から解放された例も報告されています。
体を温めたり、動きを良くしたりする効果があります。
年齢を重ねると、特に病気ではないが体に力が入らない、手足が冷えるなどの症状があらわれる場合があります。その対処方法としてムクナ豆を食べると体の動きが良くなり温まるのを実感する人も多くいます。また、スポーツ選手の中には筋肉強化や強壮のために利用して人もいるそうです。
疲れやすさを解消してくれます。
病気ではなくても、疲れやすい体質の人はいます。一日の普通のデスクワークやちょっとしたドライブでもグッタリして夜も寝つきが悪くなるようなタイプの人にはおススメです。豆粒であれば2粒から3粒、黄粉タイプであれば2.5gから3g程度を一日一度食べると疲れにくい体質づくりができて夜もグッスリ眠れるようになるという体験談が報告されています。
L-ドーパがドーパミンに変換されるメカニズム
ldopa脳内でL-ドーパを原料として生成されるドーパミンは、脳の指令を筋肉に伝える神経伝達物質で体の健康にとってとても重要な存在です。もしそれが減少した場合、ドーパミンを直接に経口摂取または体内に注入しても脳の関門により脳には届きませんがその原料であるL-ドーパは関門を潜り抜けて脳に届きます。
ムクナ豆にはL-ドーパが多く含まれているので、これを食べることでL-ドーパが腸から吸収されて血流に乗って脳に届きます。脳内では中脳の黒質細胞がこれを受取りドーパミンに変えます。生成されたドーパミンは神経伝達物質として大脳の指令を筋肉に伝えます。
*ムクナ豆については、古くから食糧として利用されてきた歴史があります。しかし、ムクナの茎や葉、根については、その歴史がなく現在のところ成分も明らかになっていないので安全性の観点から茎や葉、根を加工したお茶などの利用についてはお勧めできません。ご注意ください。