2022.0722
合成ビタミンC・アスコルビン酸、化学的な組成はビタミンCなのですが、天然のビタミンCとは別物と言っていいくらい、効果・効能に差があり、場合によっては健康に害になることもあるの?知らなかった~
baby-skin-rash.com
より
ビタミンCのサプリメントと言うと、レモンやアセロラからできているイメージがありますが、実際はほとんどのものが遺伝子組み換えのトウモロコシから合成されてできています。
この合成されたビタミンCは「アスコルビン酸(Lーアスコルビン酸)」と呼ばれます。
アスコルビン酸はサプリメントだけでなく、添加物として、加工食品、お茶、ジュース、お菓子、いろいろな食品に見られます。
この合成ビタミンC・アスコルビン酸、化学的な組成はビタミンCなのですが、天然のビタミンCとは別物と言っていいくらい、効果・効能に差があり、場合によっては健康に害になることもありえます。
これが生体利用率に大きく影響します。
ハンガリーの生化学者スゼント・ゴーギーは、1930年代にビタミンCを発見しました。
スゼント・ゴーギーは、天然のビタミンC複合体の多くはアスコルビン酸であることも発見し、壊血病やその他の病気の治療にアスコルビン酸を使いました。
壊血病とは?
免疫力低下、骨粗鬆症、疲労、倦怠感、血管や関節の弱り、歯茎の出血など、ビタミンC欠乏症で引き起こされる症状。
しかし、アスコルビン酸は効果を示しません。
ホールフードからの天然ビタミンCを使うと、非常に高い効果を示します。
ビタミンC複合体のバイオフラボノイド
天然のビタミンC複合体には、
●ビタミンK
●ビタミンJ
などが含まれます。
アスコルビン酸という入れ物の中にバイオフラボノイド(K、P、J、チロシナーゼなど)が入っているイメージです。
ビタミンPやビタミンJは聞きなれないかもしれませんが、微量栄養素でビタミンCの働きを助けます。
チロシナーゼは、副腎ホルモンの働きを促進します。
現在、天然のビタミンC複合体の組成を化学的に合成することはできず、複合体に含まれる物質も全てはわかっていません。
合成ビタミンC(アスコルビン酸)の問題点
合成ビタミンCは栄養バランスを崩す原因に
合成ビタミンC、またはアスコルビン酸の問題点は、高容量での摂取で、
●ビタミンK
●ビタミンJ
の欠乏を引き起こすことです。
アスコルビン酸単体で摂取した場合、アスコルビン酸は体内のビタミンK、P、J、チロシナーゼと結合してしまうためです。
がんの代替治療で100,000mgというの高容量のアスコルビン酸点滴を受けた患者が、クモの巣状静脈瘤(スパイダーベイン)、副腎疲労、壊血症など、ひどいビタミンC欠乏症を発症してしまった例があります。
この記事によると、フリーラジカルの遺伝子損傷は、アスコルビン酸が体内に保存されている第二鉄を第一鉄に変換するプロセスで起こると説明しています。
第二鉄 → 最も安定した形態の鉄。無害。
第一鉄 → 酸化された鉄。有害。
天然ビタミンCでは、この酸化プロセスは起きません。
合成ビタミンCは、抗酸化物質と酸化促進物質の両方の特性を持ち合わせるますが、酸化されたアスコルビン酸は酸化促進作用の方が強くなります。
合成ビタミンCの製造方法
アスコルビン酸は、通常、トウモロコシから合成されます。
トウモロコシのでんぷんからのグルコースを加水分解し、ソルビトールに変換します。
生産の手間、コストを抑える場合、アセトン(除光液)、ベンゼン(ガソリン)、塩酸などを使用し、合成します。
通常、非遺伝子組み換えトウモロコシから合成する場合は、手間と時間がかかる「発酵」という方法で合成します。
生産コストが安い合成方法は中国で開発された方法で、そのため、
「中国産の合成ビタミンC=低品質」
という図式が出来上がりました。
市場に出回っているほとんどの合成ビタミンCは中国産で、遺伝子組み換えトウモロコシから合成されています。(遺伝子組み換えトウモロコシというのは、モンサント社(現バイエル社)のキングコーンになります。グリホサートという問題の多い農薬も使われています。)
イギリス産、スコットランド産の合成ビタミンCは、非遺伝子組み換えトウモロコシを使用している場合が多いです。
日本ではビタミンCの合成は行われておらず、天然ビタミンC以外はすべて輸入に頼っています。
ビタミンCの表記
見極め方は、以下の通りです。
○「天然」「天然由来」
→天然ビタミンCの可能性が高いです。
○「非遺伝子組み換え」「Non-GMO」
→天然ビタミンCか、非遺伝子組み換えトウモロコシから合成したアスコルビン酸の可能性が高いです。
△「オーガニック」「有機」
→添加物として合成ビタミンC、しかも遺伝子組み換えトウモロコシが使われている可能性があります。(特に「Non-GMO」表記がない場合は要注意。)オーガニックの加工食品でも、添加物は表記の対象にならないようです。
△「ナチュラル」
→添加物として合成ビタミンC、しかも遺伝子組み換えトウモロコシが使われている可能性があります。(特に「Non-GMO」表記がない場合は要注意。)
X「ビタミンC(アスコルビン酸)」
→合成ビタミンCです。「Non-GMO」の表記がない限り、遺伝子組み換えトウモロコシが使われていると思って間違いないです。
△「ビタミンC」
→「天然」の表記がない限り、合成ビタミンCです。「Non-GMO」の表記がない場合は、遺伝子組み換えトウモロコシが使われていると思って間違いないです。
△「ローズヒップ配合ビタミンC」「レモン配合ビタミンC」
→合成ビタミンCにローズヒップやレモンを配合しているだけの場合があります。遺伝子組み換えトウモロコシが使われている可能性があります。
体にいいビタミンCサプリメントは、まず必ず「天然」「Non-GMO」の表記があります。
表記を見て判断に迷うようなら「遺伝子組み換えトウモロコシの合成ビタミンC」と思って間違いないはずです。出回っているビタミンCのほとんどが「遺伝子組み換えトウモロコシの合成ビタミンC」ということを忘れないでください。
ビタミンC製品にトウモロコシが使われているのに、原材料にトウモロコシがない理由
トウモロコシアレルギーは、あまり聞きませんが、存在します。
ビタミンC製品は、天然か合成かがわかりにくい上、原材料に「トウモロコシ」と記載していないのは、アレルギーを持つ人は困るのではないでしょうか?
Corn and Vitamin C
www.doctoryourself.com
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こちらのメガビタミン推奨のアンドリュー・サール医師のサイトに、この疑問に対する回答がありました。
トウモロコシたんぱく質は高アレルゲン性アレルゲンではない。
トウモロコシから作られたビタミンCにはトウモロコシは一切含まれていない。
アスコルビン酸のタンパク質分子は非常に小さく、トウモロコシの巨大タンパク質とは全く別物。
ビタミンC合成のプロセスで、分子が小さくなる。
遺伝子組み換えに対しての懸念は、アスコルビン酸分子的には問題ない。
炭素、水素、酸素原子を遺伝的に変更することはできない。
C6H8O6にはGMO因子はありません。
アスコルビン酸を合成する際に、遺伝子組み換えの懸念される因子、農薬の影響などは、完成品のアスコルビン酸には入ってこない、ということでしょうか?
これをどう解釈するかは、読み手に委託します。
一番選びたいビタミンC
食品から摂取するビタミンCが一番生体利用率が高く、抗酸化作用も期待出来る形態になります。
野菜、特に緑黄色野菜、果物はビタミンC含有量が高い傾向があります。
炭水化物、タンパク質など、他の成分と一緒に摂取することでさらに生体利用率が上がるため、バランスの良い食事が大切になります。
ビタミンCは水溶性ビタミンで水に溶けやすく、熱に弱い栄養素です。
野菜・果物はなるべく生で食べることが望ましいです。